Research & Development技術部

本社の技術部は、「新規事業の創出」と「基盤事業の強化・拡大」の2つを使命とする部門です。
その仕事内容を、「基盤事業の強化・拡大」の一環で行った航空機部品の
「ロボットによる検査装置」の開発を例に説明します。

國武 隆

開発に関わった人たち

航空機事業部の民間航空機メーカー向けのコンポーネント生産部門では、生産レートが増加する中で、部品の検査工程の効率化が課題でした。省人化による高効率化を図るため、新たに検査用ロボット開発プロジェクトを立ち上げ、プロジェクトマネジャーをはじめロボット周りの機械設計・強度計算・電気設計・ソフトウェア設計・センシングやデータ処理など、トータル14名の技術者が集結しました。私自身は、メカトロシステムの制御の設計を担当。コミュニケーションを取りながら違った目線からのフォローなど担当領域間をカバーし合いシステムを構築していきました。

開発に関わった人たち
國武 隆

開発エピソード

この開発は、技術部と航空機事業部との擦り合わせから始まりました。最終目標を探り、どのような制約があり、何をクリアし、実現するために必要な技術は何か。入念な打ち合せを重ね、開発の筋道を立てていきました。ロボット検査装置の開発には、ロボットに関する知識と検査に関する知識だけでなく、さまざまな分野の専門知識と技術が必要となります。多くの技術者が関わり、互いに補完しあうことで、最終的にはコンパクトな完全オリジナルの検査装置を完成させました。また、ボトルネックであった作業工程のタクトタイムを大幅に短縮できた時は非常に嬉しかったです。特許も取得でき、トラブルなく現在も稼働していると聞くとチームで良い仕事ができたのだと改めて感じます。

ココがすごい!

  • ミッション1 新規事業の創出
    ミッション1 新規事業の創出 現在、求められているニーズとこれからの社会に必要とされるシーズを結びつけ、新規事業の創出に注力しています。私が担当しているのはシステムのロボット化です。多様な業種・分野への応用が期待されており、世の中にまだない新しいものづくりへの挑戦は、非常にやりがいのある研究です。
  • ミッション2 基盤事業の強化・拡大
    ミッション2 基盤事業の強化・拡大 既存製品の機能性向上を目的とした基盤事業の強化・拡大のため、現在、私は「航空旅客搭乗橋」の制御の更なる高精度化を目指しています。先進技術を導入し、搭乗橋が自らの位置を確認し正しい場所に制御できる技術を開発中。省人化をはじめとする世界中の空港の合理化に貢献するべく、製品の付加価値をさらに高めていきます。

技術部案内

本社に所属する技術部は、新規事業の創出と基盤事業強化・拡大の2つを使命としており、会社の技術力の中核をなす部署です。新しい研究開発をしつつも、基盤事業の中でどう技術を生かしていくのか。その両方を考え開発に取り組んでいます。研究開発のプロフェッショナルとして各事業部、そして社会に、高い技術力と幅広い知識で貢献していきます。

技術部

仕事のやりがいエピソード

技術部では、全く新しい技術を生み出す仕事もあり、白紙の状況から開発の道筋を立てていかなければいけません。全事業部の技術を横断的に見ているので、さまざまな開発の経験ができます。自分が想い描いている方向へとコントロールし、自身の持っている技術をダイレクトに活用できるのも魅力のひとつです。新しい技術をいち早く習得し応用していくことも可能で、技術者としてのスキルは確実に上がります。世の中の新しい技術動向を分析し、シーズとニーズの両方を把握し、未来を見据えた開発に取り組む。ゼロから開拓し、知識と技術力を存分に発揮できる、やりがいある仕事です。