職種の垣根を越え、巨大なアメリカ市場で社会を支えたい
設計I.H.
流体事業部
小野工場 設計部(米国・ノースカロライナ州勤務)
当時入社9年目
※取材当時の情報
世界の競合メーカーに負けず、“ファン”を持つ強み
大学では流体シミュレーションの基礎研究について学び、重工業系の企業を中心に就職を考えていました。新明和のことは、US-2型救難飛行艇のメーカーであり航空業界で高い技術力持つ企業として知ったのですが、企業説明会で先輩社員の方のお話を聞く中で「流体事業の方が大学での研究と直結するのでは」と感じ、現在の事業部に応募しました。重工業界には欧米の大企業も含めて競合メーカーがいくつかありますが、その中でも新明和には一定の“ファン”がおり、多くの場所で社会インフラを支えています。それを可能にしているのは、品質にこだわって製品を作り込んでいくエンジニアの存在です。このような企業としての強みに魅力を感じたことが新明和に入社を決めた理由です。
代理店への技術サポートを通じてアメリカでの市場拡大に貢献
入社から5年ほどは日本で主に樹脂ポンプの開発に関わり、センサーの改良など大学での研究分野と異なる業務にも携わりました。そのため電気系の知識が身に付くなど、スキルの幅を広げることができました。現在はアメリカの現地法人に赴任し、代理店へのさまざまな技術サポートを通して主にマンホールポンプ製品などの導入拡大に取り組んでいます。アメリカでは各州に代理店を設け、その代理店が実際に製品を利用する自治体などに販売しています。設備の更新に伴う機種選定やメンテナンス、保証対応などの依頼が代理店を通して寄せられると、技術的な改善提案をしたり、現地調査に同行したりして代理店の動きをサポートします。不具合が発生した場合には、その原因に対する仮説を立て、代理店とも協力しながら1つずつ検証して問題を解消します。場合によってはポンプの羽根車とモーターの組み合わせを変えるなどの仕様変更も発生しますが、アメリカの認証制度の関係でその作業は日本の工場で訓練を受けた技術者しかできません。そのような対応が必要な場合には、私が技術者として作業します。また、一定の販売実績を持つ代理店がアフターサービスも担えるようにするため、メンテナンス作業のトレーニングも行っています。
チームで課題を解消し、国を越えてインフラを支える
同じ下水用ポンプでも、日本とアメリカではさまざまな違いがあります。例えば日本では下水に入ったごみは除塵設備(水中のごみや乖離物を取り除き、ポンプなどの閉塞を防ぐ装置群)で取り除きますが、アメリカではポンプで砕いたりそのまま流してしまったりするのが一般的です。そのためポンプに求められる性能も異なり、異物を詰まらせずに流せることに加え、「heavy duty(頑丈で酷使に耐える)」である製品が好まれます。また、仕事であいさつするときは最初に握手をする習慣や、雑談をあまりせずに仕事の話に集中するスタイルなど、仕事への向き合い方にも違いがあり、そこで新たな知識や考え方を得られるのは私自身のキャリアにとって大きなプラスになります。そのような環境の下、お客様の困りごとに対して仮説を立て、現地のセールス担当や日本の設計担当などと協力しながら解決するプロセスは大きなやりがいにつながっています。またアメリカにも当社の“ファン”がいて、「この設備には新明和のポンプしか使わない」と言ってくださるお客様もいます。品質の作り込みが評価され、その結果としてアメリカという巨大な市場でも必要とされていることに誇りを感じています。
職種の垣根を越え、周りを巻き込んで会社を成長させられる人材に
今以上にお客様の困りごとを解決するためにも、もっと製品の知識を増やしたいと考えています。理想をいえば日本で開発している全製品について、技術的な詳細部分まで理解したいですね。その知識をアメリカでの業務に生かすことで、私たちの製品の導入をさらに広げていけると思います。アメリカは国土が広く、私たちが管轄する地域は人口も増加傾向にあります。そのため、まだまだ開拓できる市場はたくさんあり、アメリカに来てからは売上や業績に対する責任意識も増しています。私は技術職ですが、アメリカの市場を見ながら新製品の開発や既存製品の改良を日本側に提案するなど、時には営業的な観点で周りを巻き込み、会社の成長に貢献していきたいですね。