法学部から特装車部品の調達へ、
「答えのない課題」に刺激を受ける日々
資材調達O.S.
特装車事業部 本部 調達部
当時入社7年目
※取材当時の情報
公務員から大型輸送機メーカーに志望先を転換
正直な話、「こんな仕事がしたい」という強い想いは持ってなかったんですよね。大学では法学部で刑法などを学び、なんとなく公務員がいいかな、とぼんやりと考えていました。ところが就職活動を始めてみると、「世の中にはこんなに面白い仕事があるんだ!」という気付きが。そこで「仕事としてもっとも面白いものは何か」と考えた際、真っ先に思い浮かんだのが「デカい機械」のメーカーでした。船や建設機械、トラックといった、質量のある大きな機械そのものに強く惹かれ、「こんな大きなものを自分たちの手で作れたら、きっと楽しいだろうな」という素直なワクワク感が、志望を変えるきっかけとなりました。大学の先輩の紹介で新明和を知り、特装車の製品バリエーションの豊富さに魅力を感じて応募。文系出身でも“モノづくり”の現場に最も近く関われる仕事として、調達職を選びました。
部品の輸出入を集中購買する重要なポジション
本部の調達部企画課で、全工場の特装車部品の集中購買を担っています。企画課は各工場と仕入れ先との間に立って部品を調達するのが主な業務で、海外との輸出入管理や貿易実務を伴います。現在はタイの輸入先をメインに、年に2回ほど3日〜1週間くらいの日程で海外出張も。タイから日本へ部品が届くまでに1カ月くらいかかるので、先を読んで手配しないと現場作業に間に合わなくなります。また船の手配や、税関、陸送、為替計算など仕入れには様々なプロセスがあり、通関手続きも煩雑で時間も手間も国内調達の数十倍かかります。工場での生産ラインを絶対に止められないというプレッシャーの中で長期的な納期調整を行う重要なポジションですね。関税法、外為法などマイナーで複雑な法律に触れる機会が多いのですが、法律関係の書類を読み慣れているため税関への説明や交渉がスムーズにできて、法学部で学んだことがこんなふうに役立っていることは嬉しいですね。
通関知識や調整力を駆使して自分しかできない仕事を
在庫切れが許されない状況下で通関知識や調整力を駆使して間に合わせるのが、腕の見せどころです。大量生産を行う自動車メーカーの場合は調達部品も数万個単位ですが、当社は一品一様のオーダーメードなので100個単位が基本です。ロット数が少ない分だけ価格交渉や品質管理も私の腕にかかっています。そんなふうに様々な制限がある中で海外の部品メーカーと交渉し「答えのない課題」を解決できたときは達成感があります。そして納期が間に合って工場側から「助かった」と感謝されると大きなやりがいを感じますね。特装車事業部内で、実務としての輸入通関を行っているのは私の部署と海外営業だけです。複雑で特殊で経験も要る「自分にしかできない仕事」をしているという自負があります。また毎回異なる図面で、異なる部品を扱うため、ルーティンワークにならず「毎日、新製品を作っている」ような刺激と面白さがあります。文系出身でも図面を読まないといけない場面もあります。難しいですが、読めるようになると意外と楽しいですよ。これから入社を考えている人にも、文系、理系にこだわらず興味を持って何でもやってみてほしいと思います。
後輩への引き継ぎを見据えて業務のマニュアル化も
「モノづくりの現場に関わりたい」という入社動機に立ち返り、一度は工場の溶接や組み立てなどの製造部門を経験したいという気持ちがあります。現在は現場から少し離れた企画・管理業務が多いため、実際に製品ができる工程を肌で知ることで、調達担当としての知見も深まると思います。また現在の調達業務にはマニュアルがなく、他の人とプロセスを共有することができていません。そこで、後輩への引継ぎも見据え、3年前から複雑な貿易実務の手順書やマニュアル整備を自ら進めています。ひとつひとつマニュアルを整備していくことで本部の情報として今後活用できるだけでなく、手順や作業を明文化することが自分自身のためにもなっています。