エラーログとのにらめっこさえ楽しい「モノづくり」の現場
開発Y.Y.
本社 技術開発部
当時入社3年目
※取材当時の情報
多品種少量生産の「やりがい」を直感
大学院では理工学研究科で電気電子情報工学を専攻し、慣性ロータと呼ばれる円盤の回転によって力を発生させる装置を用いて、転倒した倒立二輪ロボットを自力で起き上がらせる制御関連の研究をしていました。就職先はメーカーを志望していたので、自分が興味のあるカメラ、重工系、医療機器などの会社を幅広く検討。そんな中で技術系専門のスカウトサービス経由で新明和を知りました。大学院1年の冬に2週間、オンラインでインターンシップに参加し、各事業部や技術開発部の話を教えてもらう機会がありました。入社の決め手となったのは、人事担当者の「うちはオーダーメードで多品種少量生産」という言葉が刺さったこと。同じ製品を大量生産するような、同じことを繰り返し効率化していく仕事より、顧客ごとに仕様が変わり新しい課題に取り組めるほうが「やりがいがある」と直感しました。また技術開発部は少人数で開発を進めることから個人の裁量が大きく、幅広いジャンルの開発に携われる機会が多いのも魅力でした。
社会課題を解決する自動配送システムを研究開発
所属している技術開発部は事業部から独立した研究開発組織で、製品を生産するのではなく基礎技術を研究しています。パーキングシステムや航空機などの事業部への技術支援と、まだ事業化されていない新規領域の開拓の両方を担う部署です。これまでにはパーキングシステム事業部の航空旅客搭乗橋の画像処理システムなども開発支援しました。そしていま担当しているのは、人手不足などで社会課題にもなっている物流の「ラストマイル配送」を解決する「自動配送システム」の研究開発です。自律走行ロボット(AMR)をどう動かし、どう走らせるか。その制御ソフトの開発を担当しています。現在は神戸市立工業高等専門学校の敷地内をお借りして、書類や荷物を各研究室へ届ける実証実験を行っていますが、想定どおりにいかないこともしょっちゅう。パソコンの画面でログとにらめっこしながら、しらみつぶしにエラー原因を特定し対応する日々です。
自由なアプローチと裁量の大きさ
「自動配送システム」の研究開発チームは、制御3名、電気3名、メカ4~5名の計10名ほど。年齢も経験もバラバラです。システムの完成形や目指すゴールは決まっていますが、そこへ向かう手段やアプローチは状況に応じて柔軟に変化します。チーム全体で進捗状況を共有しながらも、具体的な進め方については個人の裁量を大きく尊重する方針です。どうすればエラーがなく設計通り動くかを自分で考え、仮説を立て、実装するプロセスそのものが楽しいし、自分のアイデアを形にできるのがおもしろいところです。エラーが出ても自分自身に返ってくるわけですし、解決できるのも自分しかいない。裁量が大きい分、責任も大きいですが、それは困難ではなく楽しみだと感じています。それでも自分一人ではどうしようもなくなった際には、最後は必ず上司がしっかりカバーしてくれる。だからこそ思い切って開発を進めることができます。
お客様を見据えた新たなフィールドを開拓したい
技術開発部では基礎技術の研究を行っているため、事業部の製品開発とは異なり、その先に直接的な“お客様”はいません。でもいつか技術開発部発信のプロジェクトを立ち上げて、お客様に届ける製品を開発してみたいですね。技術的な検証の繰り返しだけでなく、お客様からの要望によって生じる仕様変更やコストダウン、納期短縮などを経験することで、技術者としてもう一段階成長したいという思いがあります。社内での閉じた研究だけでなく、製品化や特許取得といった「第三者から見える形」での成果を残すことが、自身の技術者としての価値証明にもなるし、さらに高みを目指したいです。そしてそれが会社への還元にもなると思います。