「止めない、直す」が最優先。
緊迫した現場で試される技術者の覚悟
メンテナンスI.T.
パーキングシステム事業部
メンテナンス本部
当時入社6年目
※取材当時の情報
転職理由
「紙の時代」への不安と、生活の安定を求めて
前職は、大手事務機器メーカーのコピー機のメンテナンス営業をしていました。大学まで野球一筋で、新卒で入った会社にも野球部があったという理由だけで選んだのが正直なところです。仕事自体は楽しかったですね。一人で回れる気楽さもありましたし、オフィスのお客様と雑談するのも好きでした。
ただ、3年ほど経って「給料がなかなか上がらないな」と感じ始めました。独身でしたが、将来結婚することも考えると、経済的な不安がありました。それに、世の中がペーパーレス化していく中で、「紙に残す」という文化自体が衰退していくのではないか、という漠然とした危機感もありました。
そんな時、野球つながりの知人から新明和を紹介されました。調べてみると、とにかく会社がデカい。最初は産機システム事業部環境システム本部を受けたのですが不採用で、それでも諦めきれずにいたところ、パーキングシステム事業部から声がかかりました。会社の規模と安定感、そして待遇面への期待が、入社の決め手でした。
仕事内容
営業が守ってくれるから、私たちは「技術」に没頭できる
現在は大阪市内から奈良エリアまで、広範囲の機械式駐車設備のメンテナンスを担当しています。私たちの仕事は、現場での「補修・保全」がメインです。あらかじめ決められた点検項目に基づいて、定期的に現場を巡回します。
この仕事の特徴は、営業担当との明確な役割分担です。契約やオーナー様との複雑な折衝は営業部門がプロとしてしっかり担ってくれます。だからこそ、私たち技術者は「現場の機械をどう守るか」という技術的な課題に100%集中できるんです。
現場での肝は「予兆」を見つけること。部品の劣化具合を判定し、「交換しないと危険です」と提案します。時には「まだ使えるだろう」と聞き流されることもありますが、車が出せなくなってからでは遅い。お客様の安全を守るために、リスクを正確に伝え続けることが私たちの責任です。
仕事のやりがい
厳しい言葉を鎮めるのは、「謝罪」ではなく「復旧」
正直に言うと、現場は甘くありません。特に繁華街などでは、「車が出せない」という状況に対し、お客様から非常に厳しい言葉を投げかけられることもあります。生活の足が止まってしまうわけですから、お客様が焦るのも無理はありません。
そんな緊迫した空気の中で、動揺して手が止まってしまえば、誰も救われません。私のルールはシンプルです。「止めない、直す」。これだけが正義です。
現場では3人1組のチームで動きますが、トラブルの際は、ペアを組むオペレーターが矢面に立ち、お客様への対応や謝罪を引き受けてくれます。彼らがお客様の不安を受け止めてくれている間、私はすべてのノイズをシャットアウトし、機械と対峙します。原因はセンサーか、チェーンか、プログラムか。焦る気持ちを抑え込み、論理的に原因を潰していく。
そして、私が原因を特定し、機械を復旧させた瞬間――。 張り詰めていた現場の空気が、ふっと緩みます。 どれだけ厳しいお言葉をいただいていたとしても、愛車が無事に出てくれば、お客様は納得して帰られます。 言葉でなだめるのではなく、技術で解決する。その瞬間に感じる「技術者としての勝利」こそが、この仕事の最大のやりがいです。
これからのキャリアプラン
一人で抱え込まない。チームの知見が「最短距離」の解になる
入社当初は、未経験ということもあり「本当にこれで帰って大丈夫か?」「事故につながらないか?」と不安で仕方ありませんでした。しかし、今は「チームの力」を信じることができています。
以前、原因不明の停止トラブルがあり、夜中まで現場対応をしたことがありました。その時も、私一人で抱え込むことはありませんでした。現場には20年、30年の経験を持つベテランの先輩たちがいます。「機械ならこの人」「電気ならこの人」という得意分野を持ったスペシャリストたちが、私の背中を支えてくれました。 自分一人の経験則に頼らず、チーム全体の知見を結集させることで、最短距離で解決策にたどり着く。そうした経験を重ねる中で、今では「もし止まっても事故には繋がらない」と自信を持って判断できるようになりました。これからも現場経験を積みながら、技術者として成長していきたいです。