開発に関わった人たち
「G-PX」は2005年に新明和工業(株)と富士重工業(株)が共同開発した圧縮式塵芥車。両社の工場長をプロジェクトリーダーとして、設計・営業・購買・製造・生産技術の各部門からメンバーを集めて開発しました。設計だけで各社2~3名ずつ、その他の部署で各社1~2名ずつが参加。定期的に全体会議を開催し部門ごとの打ち合わせは必要に応じて実施しました。
開発エピソード
両社は長年切磋琢磨してきた良い意味でのライバル関係。設計思想が異なっている部分もあり、積込部の油圧回路をはじめ、仕様の着地点がなかなか見出せない箇所がありました。また生産設備や図面体系の違いもあって、生産技術部門や購買部門を交えたすり合わせが必要でした。双方のメリット・デメリットを表にまとめたり、実車での積込テストで性能を比較したりして細部を決定していきました。
なお、本開発期間には想像もしていなかったことですが、2013年1月1日に当社は富士重工業(株)の塵芥車事業を譲り受けることになり、これに伴って新たな開発にも取り組んでいます。
ココがすごい!
生産工場案内
設計から製造、完成検査に至るまでの製造工程のすべてを広島工場で実施しています。事務所のすぐ隣に工場があるので、設計・製造・購買ほか関連部門が密接に連携しながら製品を生産しています。この連携こそが、多様なユーザー仕様に短納期で対応できる秘けつです。
圧縮式塵芥車「G-PX」への想い
圧縮式塵芥車は今から30数年前に新明和工業が国内で初めて実用化した製品です。そんな製品の開発に携われたことを誇りに思います。オーダーメイドに対応する受注設計に携わってきた私にとって、「G-PX」は初めて開発に携わった製品。これからもお客さまのご要望をカタチにし、喜んで使っていただけるよう頑張っていきたいです。
特装車の主な製品